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2007.11.05

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環境・健康・貧困など多くの問題を解決に導く

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今、世界が注目する樹「ニーム」        YouTubeで紹介されたNeemのVTR

                             NEEM - A Tree For Solving Global Problems

Neem_tree2_blog  ニームはインド、バングラディシュあたりを原産とするの樹木で、日本名を「インドセンダン」といいます(学名:Azadirachta Indica A.Juss)。日本や中国に自生する栴檀(センダン)とは同属異種といわれています。インドでは別名「村の薬局」と呼ばれ、約4000年前から薬用ハーブとして利用されてきました。 アーユルヴェーダ(インドの民間伝承医療)では代表的な素材として知られています。 Neem_flower_blog

ほかにも、乾燥に強い性質により砂漠の緑化樹として活用されたり、 種や実、葉など樹の各部位が医薬品やバイオ農薬、肥料、化粧品・石けん、シャンプー、歯磨き粉などの日用品、薪、建材、家具材、お茶、ペット用品など多くの 用途に加工されています。

Neem_fruit_5さらに、途上国などでは植林に関する作業が地元農民の仕事になり、しかも成長が早いので短期間で樹の部位を販売でき、換金樹木として貧困対策にも活用されています。

このように多くの活用方法があるため、人間によって世界中に種が運ばれ、多くの国々で現在も植林されています。そして、以下のようなニームの可能性が期待されています。Neem_leaf_blog_3

1.ニームの植林による砂漠化の抑制・防止

2.成長が早く緑化効果が上がる

3.優れた二酸化炭素の吸着力

4.各部位による製品化

乾燥に強いから砂漠の緑化にもNeem_desert_blog                                    ニームは乾燥した雨の少ない土地でも育ちます。年間平均気温が22~23℃程度で、降水量は400~1200ミリ程度の場所が最も適した場所といわれています。

乾燥に強い性質を活かして、FAO(世界食糧農業機関)では1970年代、当時、乾燥化が進んでいたニジェール共和国(サハラ砂漠の南側)にニームを植林するプロジェクトを行いました。現地は乾燥化と強風により表土が浚われてしまい、農業がしにくい環境になりつつありました。そうした環境にニームを植林したことで、再び農業ができるまでに回復し、砂漠化を抑制しました。

また、日本のNGO地球再緑化機構は、インド西部・デカン高原の半乾燥地においてワゴリ岩砂漠再緑化プロジェクトに取り組んでいます。同機構は、ワゴリ砂漠にある現地のHUD学園とアーユルヴェーダ大学と連携してプロジェクトを進めており、学生たちに植樹の仕方などの授業を行うとともに、薬草の森の復活を目指しています。その一環として、ニームなどの乾燥に強い樹種から植えはじめ、多くの樹種の植樹に至っています。 

さらに、砂漠の国・サウジアラビアでは、イスラム教の聖地メッカに多くのニームが植えられました。今では、ニームの木陰が多くの巡礼者の休息場所となっています。

成長は早く二酸化炭素の吸着も優れる

Neem_tree_blog_2気候的に適地であれば、ニームはわずか7~10年程度で直径30cm位の大木に成長します。高さは15~20m程度にもなり、樹木全体にこんもりとした葉が生い茂ります。3年目頃から花を着け、5年目頃からは実を着けます。花は白くて小さくて鈴なりに咲き、実は大きさも形もオリーブの実に似ています。

成長すると大きな木陰を作り出し、街路樹や庇陰樹にも利用されます。10年で大木に成長し大きな木陰を作るほど葉が生い茂るため、二酸化炭素の吸着力も優れているのではないかと期待されています。

オーストラリアのクイーンズランド大学School of Natural and Rural Systems ManagementのTinghui Xin氏とMalcolm Wegener氏による、レポート「中国における持続可能なニーム産業の開発(Developing a Sustainable Neem Industry in China)」で、ニームの二酸化炭素の吸着について述べられています。それによると、「1haのニーム森林地帯は、642トンの二酸化炭素と360kgの二酸化硫黄を吸収することができて、年当たり449トンの酸素を放出することができました」としています。

樹木の用途は幅広い 

Neem_product_blog_2ニームの樹は、葉、実、種、花、樹皮などあらゆる部位が活用されています。

例えば、インドの田舎では各部位が薬の替わりとして多くの症状緩和に利用されています。また種を絞った油(ニームオイル)は、害虫忌避効果がありアメリカやドイツでは有機栽培に使用して良いと認められています。他にも、石けんやシャンプーなどの日用品や化粧品、ペット用品、サプリメント、お茶、建材・家具材、燃料木、木彫り工芸品など、衣・食・住の分野で多目的に利用されています。

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>【製品化の例】</strong></span></p>

<p></p>

<p><strong><span style="color: #000000;"><u>バイオ農薬</u></span></strong></p>

<p>ニームの種の中心部(仁)を絞った油(以下、ニームオイル)は、天然の害虫忌避剤として製品化が進んでいます。仁には、ニームの主要成分である「アザディラクチン」が最も含まれ、このアザディラクチンに虫を寄せない機能があります。ニームオイルが散布された作物の葉を食べるなどしてアザディラクチンが虫の体内に入ると、その虫は食欲が減退し、脱皮ができなくなり、卵を産まなくなり、世代が交代しなくなるため、結果的に作物の周りから虫が居なくなるという機能が、現在までに解明されています。</p>

<p>ニームオイルを活用したバイオ農薬は、ドイツやアメリカでは「有機栽培にしよう可能な農業資材」と認定されています。</p>

<p>ニームの農薬利用について、2006年に中国・雲南省の昆明で国際会議が開催されました。この会議は国連機関であるUNIDO(国連工業開発機関)が主催の一つとなって開催されました。雲南省内には5ヶ所、全体で2万3000haのニーム植林地があるほか、四川省や海南省にもあります。植林の目的は、バイオ農薬や日用品等の生産を目指しています。植林作業は、現地に暮らす少数民族の仕事作りの役割も果たしています。</p>

<p><strong><u>医薬品</u></strong></p>

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モッコウバラは蔓性のため、育て方では剪定よりも誘引が大事になってきます。最初の2〜3年は剪定はしない方がいいとも言われているほど。誘引する場合は直立させてしまうと花付きが悪くなるため、横や少し斜め上に持っていくのがポイントです。 [続きを読む]

受信: 2007.11.06 20:51

コメント

こんなに環境の事を真剣に考えてる方がいたんだ(ノ-o-)ノ

投稿 美穂 | 2008.05.20 04:40

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