ニームってなあに?

2009.02.01

環境・健康・貧困など多くの問題を解決に導く

Neem_up1   

                        YouTubeで紹介されたNeemのVTR
                        NEEM - A Tree For Solving Global Problems

Neem_tree2_blog  ニームはインド、バングラディシュ等が原産の樹木で、和名を「インドセンダン(学名:Azadirachta Indica A.Juss)」といいます。日本や中国の栴檀(センダン)とは同属異種といわれています。インドでは別名「村の薬局」と呼ばれ、約4000年前から薬用ハーブとして利用されており、アーユルヴェーダ(インドの民間伝承医療)では代表的な素材でもあります。

Neem_flower_blog ほかにも、乾燥に強い性質により乾燥地域での緑化樹としてや、こんもり生い茂る葉が街路樹、また庇陰樹としても利用されています。さらに、種や実、葉など樹の各部位が医薬品や農業用資材、肥料、化粧品・石けん、シャンプー、歯磨き粉などの日用品、薪、建材、家具材、お茶、ペット用品など多くの 用途に加工されています。

Neem_fruit_5 さらに、途上国等では植林に関連する作業が地元農民の仕事になるほか、成長が早いので短期間で樹の部位を販売でき換金樹木としても活用されています。途上国での貧困対策に役立つことが認識され、UNIDO(国連工業開発機関)が注目しているほか、FAO(世界食糧機関)には「International Neem Network」というワーキンググループも存在しています。

Neem_leaf_blog_2  このように多くの活用方法があるため、世界中に人間によって種が持ち込まれ多くの国々で植林されています。ニームの活用方法をまとめると以下のようになります。




1.ニームの植林による砂漠化の抑制・防止

2.成長が早く緑化効果が上がる

3.優れた二酸化炭素の吸着力

4.各部位による製品化

乾燥に強いから砂漠の緑化にもNeem_desert_blog                                    ニームは乾燥した雨の少ない土地でも育ちます。年間平均気温が22~23℃程度で、降水量は400~1200ミリ程度の場所が最も適した場所といわれています。

乾燥に強い性質を活かして、FAO(世界食糧農業機関)では1970年代、当時、乾燥化が進んでいたニジェール共和国(サハラ砂漠の南側)にニームを植林するプロジェクトを行いました。現地は乾燥化と強風により表土が浚われてしまい、農業がしにくい環境になりつつありました。そうした環境にニームを植林したことで、再び農業ができるまでに回復し、砂漠化を抑制しました。

また、日本のNGO地球再緑化機構は、インド西部・デカン高原の半乾燥地においてワゴリ岩砂漠再緑化プロジェクトに取り組んでいます。同機構は、ワゴリ砂漠にある現地のHUD学園とアーユルヴェーダ大学と連携してプロジェクトを進めており、学生たちに植樹の仕方などの授業を行うとともに、薬草の森の復活を目指しています。その一環として、ニームなどの乾燥に強い樹種から植えはじめ、多くの樹種の植樹に至っています。 

さらに、砂漠の国・サウジアラビアでは、イスラム教の聖地メッカに多くのニームが植えられました。今では、ニームの木陰が多くの巡礼者の休息場所となっています。

成長は早く二酸化炭素の吸着も優れる

Neem_tree_blog_2気候的に適地であれば、ニームはわずか7~10年程度で直径30cm位の大木に成長します。高さは15~20m程度にもなり、樹木全体にこんもりとした葉が生い茂ります。3年目頃から花を着け、5年目頃からは実を着けます。花は白くて小さくて鈴なりに咲き、実は大きさも形もオリーブの実に似ています。

成長すると大きな木陰を作り出し、街路樹や庇陰樹にも利用されます。10年で大木に成長し大きな木陰を作るほど葉が生い茂るため、二酸化炭素の吸着力も優れているのではないかと期待されています。

樹木の用途は幅広い 

Neem_product_blog_2ニームの樹は、葉、実、種、花、樹皮などあらゆる部位が活用されています。

例えば、インドの田舎では各部位が薬の替わりとして多くの症状緩和に利用されています。また種を絞った油(ニームオイル)は、虫除けの目的でアメリカやドイツをはじめ多くの生産現場で使用されています。他にも、石けんやシャンプーなどの日用品や化粧品、ペット用品、サプリメント、お茶、建材・家具材、燃料木、木彫り工芸品など、衣・食・住の分野で多目的に利用されています。

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2008.06.25

ニームの動画を集めてみました

1.Neem - Azadirachta indica - Flowering

2.Limbdo Limboli Neem Antiseptic in India

3.Neem Oil 1

4.Neem Oil 2

5.Neem

6.NEEM CAKE

7.NEEM CAKE2

8.WHOLE FRUIT NEEM POWDER

9.WHOLE FRUIT NEEM POWDER2

10.Neem Active Toothpaste- Complete Care

11.Margo Original Neem

12.PARKER NEEM OIL APPLICATION

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2008.01.23

ニーム検定 初級

ニームをより身近に感じてもらうために「ニーム検定 初級」を作りました。

ぜひ挑戦してみてください。


ニーム検定 初級

携帯でもご覧になれます

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2006.03.03

各地のニーム生育状況

 「ニームとは何か?」の訳者の石見尚先生は、ニームの会を主宰しており日本の各地で試験栽培をしています。石見先生から各地の生育状況のメールが届きましたので、ここで紹介いたします。

【小笠原諸島・父島】
父島のニームの苗はこの冬、順調に成長し、青々として半年で40cmほどに伸びたそうです。こちらから送った苗が刺激になり、農家数戸がニーム苗を取り寄せて植え、人気上昇中とのことです。

【東京都内・石見先生の自宅】
我が家の室内保温したニームは温度摂氏13℃で成長がとまり、20℃でも下の葉は黄色になり落葉しました。しかし頂上の葉数枚と芽は緑を保つています。鉢植えの土が乾燥した時に落葉するようです。気温が23℃を超えれたら庭に出すつもりです。

【三重県・津市】
温室(寒気の強い日の朝は摂氏6℃になることも4~5回あったようですが、日中は30℃になります)に鉢植えした2本のニームの苗木の1本は、わが家のニームと外形は同じものです。これはわが家よりもよい状態ですが、やはり下葉4枚くらいは黄色になっています。他の1本は同じ大きさの鉢に植えていますが、青々と生育しています。外形を見ると、葉の間隔が比較的に密で、それぞれの葉柄が短く、葉のギザギザの刻みが多く、ニームの系統種が違うのではないかと注目しています。もしそうであれば、低温気象に比較的に強い系統ではないかと期待されます。日本に馴致する上で注目すべき現象ですので、ひき続き、観察を続行したいと思います。

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2005.01.19

Neem(ニーム)って何だ?-環境と共生・共存した社会生活が実現-

 Neem(ニーム)という木を知っているでしょうか?おそらく日本で知っている人はほんのわずかだと思います。インドやアフリカ(東海岸)へ行ったことのある方なら、現地の人々が小枝を咥えている場面を見かけたことがあるでしょう。そう、それがニームです。現地の人々は歯みがき代わりにニームの小枝を使っていますが、ちゃんと意味があってニームを使っているのです。彼らにとっては当たり前の樹木ですが、実はとても素晴らしい木であることが近年の研究で明らかになりました。インドやアフリカ、東南アジア、中南米など赤道をはさんだ国々では、「ミラクルニーム」と呼ばれて現地に絶大な恩恵をもたらしています。
 ニームはセンダン科の常緑樹で、和名を「インドセンダン」(学名:アザディラクタ・インディカ)と言います。成長が大変早く、半年で1メートル以上にも伸び3年目位から実を着けます。ハーブの一種で15~20㍍にもなります。花は白く、実は梅の実を少し小さくした程度の大きさ。赤道周辺の平均気温23℃以上が最適地ですが、生命力が強いので寒冷地や乾燥した砂漠地帯でも育ちます。
 特に原産国であるインドでは、ニームのことを「村の薬局」と呼びます。医者の居ない地域では万能薬として重宝され、アーユルヴェーダ(インドの民間伝承医療)の材料(オイルなど)としてなど、4000~5000年も前から生活の中で使われてきました。一例を挙げると、「種子、樹皮、葉には殺菌消毒作用、抗ウイルス作用、解熱作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、抗菌作用などの効能が証明された化合物を含んでいます」(『ニーム』:フレグランスジャーナル社)、実から取れるオイル(ニームオイル)は医薬品や石けん、化粧品などの原料に利用されているほか、農業・園芸用の病害虫駆除資材、植物活性資材としても使われています。ニームは捨てるところが無く、オイルのほかにも葉を乾燥させたものはお茶として、葉のエッセンスは香料として、葉は穀物や紙類、衣類の保存、オイルの絞り粕(ニームケーキ)や葉、樹皮には防虫効果があるといわれ肥料や堆肥として利用できます。また、建材や家具材としても利用できアメリカの試験ではシロアリを寄せ付けない効果があったと報告されています。小枝は、歯ブラシ、歯磨き粉の代わりとしてインドやアフリカ等では口にくわえる姿をよく見かけます。
 こうしたニームの素晴らしさが知られ、医薬的な利用はもちろん、「有機農業の切り札」と評価されるなどドイツやアメリカなど欧米では大変注目され研究も進んでいます。しかし、日本ではまだまだ知られていません。一部農業用の虫除け資材として輸入販売されておりますが、生活の中へは浸透していません。
 ニームは、その木全体が人間の生活に役立ちます。しかもエコライフ(環境にやさしい生活)には最適の樹木であると確信しています。さらに経済的な循環も実現できます。ニームを植林しそれを製品化することで途上国の人々に対して雇用機会や現金収入をもたらします。そしてその製品を使うことは、私たち先進国の人々に生活水準を維持しながらエコライフが可能になります。さらに植林活動は地球温暖化を促進させる二酸化炭素の低減にも役立つと思われます。このようにニームを生活に取り入れることで、私たちは環境と共生・共存した社会生活が実現できます。
 

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